大西隆前会長を偲んで
会長 山田庸男
大西隆前会長が、会長退任後長野県の避暑先で倒れられ、その後治療を継続されていましたが意識を十分に回復されないまま本年7月13日未明に療養介護の効なく逝去されました(享年82歳)。思えば、黒田、鳥井会長のもとで副会長として同窓会に貢献されたのち、会長に就任され80周年記念事業から100周年記念事業まで20年余に亘る同窓会会長として尽力していただき、今日同窓会が活発に活動し得ているのも、まさに前会長のご功績であることは間違いありません。最後まで天商をこよなく愛しておられ、その温厚にして親しみやすい人柄は、同窓会員のみならず経済界等にも多くに知友を持たれており、関西における人脈の広さはまさに商業学校出身に相応しい経済人で、私たちの誇りでもあっただけに口惜しい限りであります。私も20年余副会長として大西前会長に仕えてきましたが、その柔軟な発想と決断力や包容力のある人間力にはずいぶん学ばせて頂きました。
特に中之島公会堂での100周年記念式典・祝賀会の成功には、顔をほころばせて喜んでおられた姿が忘れられません。天商同窓会は、昨年3月で新たな同窓会員を迎えることがなく、これからは増加することのない同窓会をどのようにして、今まで以上に元気な同窓会にしていくのかその道筋は決して平坦ではありません。このような状況におかれているからこそ、前会長の大所高所からの助言や指導を頂きたいところですが、それもかなわぬ夢となりました。これからは、こよなく天商を愛し続けてこられた前会長のご遺志を継いで、同窓会の活動を活性化することが恩返しになると肝に銘じています。
黄泉の国から、これからも温かく私たちの活動を見守って頂けると確信してご冥福を祈ります。 合掌